有機生活は、オーガニックな食べ物で暮らしましょうということではありません。私たちの生き方・暮らし方をもっと暖かい人間的なもの(=有機的)にしようという提言です。
私たちの暮らしは、産業革命以降、大きく変わりました。そして、20世紀に入り、そのスピードは大きく飛躍し、コンピュータやインターネットの発明で、今までになかった機能を享受することができるようになりました。しかし、その一方で、私たちの健康、人間関係、幸福感も大きく影響を受けることになります。
今の社会は、さまざまな機能不全を抱えるようになってきました。肉体的な健康機能不全だけでなく、精神的健康、家族の関係、社会における人間関係、経済的貧困、など。医学は進歩しているとほとんどの人が信じていますが、医学が進歩すればするほど病気が増えているのが現状です。
これらの機能不全は、私たちの生き方・暮らし方に対する基本的な考え方に問題があると考えるのが、よさそうです。より便利なもの、よりビジネスになるものを求めることは、私たちの健康にマイナスになるものも生み出してきました。また、人より豊かになりたい、人より幸せになりたいという考え方が競争を生み、それらがいじめや引きこもり、不登校を生み、精神的障害などを社会に蔓延させるようにもなってきたのです。科学信奉が自然から私たちの生活を遠ざけることにつながってきたのも皮肉なことです。
今、私たちは、もう一度原点に立ち返って、生き方暮らし方を考える時期に来ているのです。
有機という言葉を聞くと、ほとんどの人は、反射的にオーガニックの野菜や農業を思い浮かべると思いますが、この有機生活で使っている「有機」の意味は、本来の有機が持っている意味です。有機という言葉には、無機的でない、血が通った、生きている、繋がった、などのイメージがありますが、それらを総合した生活、つまり言葉を変えると「人間的な」生き方をしましょう、という提言なのです。





















































































