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住の崩壊

「有機生活を考える」では、住は、家ではなく、暮らしです。でも、その暮らしの基本である家も、大切です。ハウスは持っていても、ホームのないホームレスも増えて来ました。

ニュージーランドに暮らしてみると、日本の住のクオリティがいかに低いかわかります。日本人にとっての住をもっとも低下させているのは、マンションではないでしょうか。マンションという言葉がで始めたのは、昭和40年代頃からではないかと記憶しています。それまでは、平均的な家族は、だいたい一軒家に暮らしていました。一部は、団地と呼

ばれるビルに暮らす人もありましたが、まだまだ主流ではなかったと思います。

家庭は、家と庭と書きます。それだけ、庭も大切だということでしょう。地に足をつける、という言葉もあります。これもまた、大切なことです。日本は、伝統的に木造建築でした。日本の気候に合うというだけでなく、木造の持つ優しさが、日本人の血として流れていることも確かです。その日本人が、地に足をつけられないコンクリートの箱の中に住

むようになってから、「家庭」が崩壊してきたような気もします。

今、若い人たちが、田舎暮らしをして、半農生活をし始めています。田舎には、十分な土地が余っているのです。古民家を見直して、そこに好んで住む人も現れています。住の崩壊は、暮らしの崩壊です。今もう一度、日本人にとっての「住」を考え直して、日本の心を取り戻す時が来ています。

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